その独特な質感とおしゃれな雰囲気で人気の漆喰壁。
見た目のイメージはわくけど、、、実はあまりよく知らないという方のために、
漆喰について詳しくお話しします。
漆喰とは、消石灰を主成分とする塗り壁材全般を指す言葉です。
日本の漆喰からヨーロッパの漆喰までたくさんの種類があり、成分も仕上げの方法もさまざまです。
そんな中から、今回は「スペイン漆喰」をご紹介します。
①透湿性能がある
湿気を通す性能を持ち、屋内の湿度が高いときは湿気を取りこみ、壁の外へと逃がしてくれます。
②抗菌・消臭効果がある
表面のアルカリ度が高く、表面についたウイルスや菌を死滅させます。
また、多孔質で強アルカリであることで、酸性の嫌なにおいを引き付けて中和しますので、
消臭の効果もあります。
酸性の汚れも中和するので、コーヒーのシミなどがついても徐々に薄くなっていきます。
③塗るときにボンドを使わない
クロスと違って塗り付けるときに接着剤を必要としません。
漆喰自体にはにおいもほとんどなく、新築時から漂うのは木の香りのみです。
④自硬性があり年を経ても劣化しない。メンテナンスフリー
二酸化炭素を吸って硬くなる性質があります。塗り付けた直後から固まり始め、最初のうちは固いものが当たると欠けることもありますが、5年ほどたてばほぼ石のような質感まで硬くなっています。
自硬性を持たずボンドやのりで固めている珪藻土やじゅらく壁と大きく違うのは、
歳を経ても表面がぽろぽろと剥がれ落ちるようなことが無いという点です。
⑤掃除が楽になる
剥がれ落ちず、汚れにくい漆喰壁は、表面に静電気も帯びないため、ほこりなどもよせつけません。
普段のお手入れは「何もいらない」と思っていただいて大丈夫。
それでも毎日手で触れる照明スイッチのまわりが汚れた、硬いものを激しくぶつけて欠けてしまった、
柱の乾燥とともに家が動き、髪の毛くらいのひび割れが起きた、ということがあります。
汚れは表面をサンドペーパーなどで軽く削るか、築年数が経過すれば消しゴムをかけることも可能。
小さなひび割れや硬いものをぶつけて欠けた場合は、漆喰の粉さえあれば水道水と混ぜるだけで自分で簡単に補修が可能です。
スペイン漆喰は、消石灰・石灰粉・木質繊維・無機顔料・自然由来のポリマー活性剤でできており、100%自然素材です。
機能面もとても優れているのです。