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家づくりで大切なこと

2023.08.19

生活に彩りを与える窓②

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窓にはいくつかの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。 それらを知っておくことで、居室の目的に合ったまどをえらぶことができます。 そこで第2回目の今回は窓の種類について紹介いたします。

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引き違い窓

引き違い窓は2枚の窓ガラスを左右にひいて開閉する、よく見る一般的な窓です。

メリット
ドアやすべり出し窓のように前後に開閉用のスペースが必要ない為、省スペースで取付けることが可能です。
また開ける幅も自由に調整できるため、風通しがよいのが特徴です。

デメリット
風通しがよい反面、気密性は低くなります。2階などに取付けた場合、外側の掃除がしにくいです。
また昔から使われているため、無個性な印象を持つ場合もあります。

すべり出し窓

縦すべり出し(左)、横すべり出し(右)

すべり出し窓には縦すべり出し窓と横すべり出し窓の2種類があります。

メリット
メリットは窓一枚分のスペースで取付けることが可能のため、引き違い窓と比べて気密性が高くなります。
また開口部が小さいので、外部からの侵入を防ぎつつも、採光をしっかりと取ることができます。
横すべり出しの場合、庇のように開くため、雨が入りにくいのも魅力です。

デメリット
デメリットは前に開くためのスペースが必要になるため、間近にフェンスや壁などがある場合は付けることが不可能になります。
また横すべり出しの場合、縦すべり出しに比べて風通しが確保しにくくなっています。

上げ下げ窓

上げ下げ窓は引き違い窓を90度回転させた、上下で開閉できる窓になります。
上下それぞれ動かせるもの、上下が連動して動くもの、片方のみ動かせるものなど種類があります。

メリット
引き違い窓と大きくメリットはあまり変わりません。しかし上下連動タイプや片方しか動かないものの場合、防犯性が高くなります。

デメリット
少し開閉しにくく、部屋の内側から外側の窓の掃除が行いにくいのがデメリットです。

両開き窓・片開き窓

両開き窓

片開き窓

片開き窓は片方の窓を大きく開ける窓、両開き窓は両側に大きく開けることのできる窓の事になります。

メリット
閉めた際には気密性が高く、開いた場合には風通しが良く、採光も十分に取ることができます。
また見た目の印象も良い為、明るい雰囲気になり、開放感があります。

デメリット
開けっ放しの場合、防犯性が低くなってしまうほかに、小さいお子様の転落などのリスクがあります。
それらの事故を防ぐためのストッパーを用いると、十分に窓が開けることができず、開放感に欠けてしまいます。

FIX窓

FIX窓ははめ殺し窓とも言い、ガラスがはめ込まれており、開閉のできない窓です。

メリット
メリットとしてはスリットや小窓などさまざまな形状があるため、個性のある見た目にすることができます。
またはめ殺しのため、採光を取りつつも、防犯性の高い窓になります。

デメリット
開け閉めができないため、風通しが悪くなってしまうことがデメリットになります。

天窓

天窓はトップライトとも呼ばれており、屋根に取り付ける窓になります。

メリット
壁に設置した窓に比べて、同じ大きさの窓でも3倍ほどの採光量を得ることができるため、狭小地の住宅や北側の部屋でも十分に採光を得ることができます。

デメリット
採光量が多くなるため暑くなりやすく、雨漏れの原因になる可能性もあります。
また設置場所によっては直射日光が入りすぎてしまい、室内が眩しすぎてしまうこともあります。

掃き出し窓

掃き出し窓は、下枠が面しているため、人が出入りできる大きさの窓です。
開口部は引き違いの形が一般的ですが、折れ戸や両開きであるものもあります。

メリット
大開口のため、風通しがよく採光も確保できます。
ドアから入らない家具などを入れることができ、庭などに面して作ることで、動線を短くすることができます。

デメリット
人が出入りしやすい大きさのため、防犯性・気密性が低くなるため、割れにくく、飛来物対策ができる複層ガラスなどを使用する方が安心ですが、その分コストがかかってしまいます。

出窓

出窓は壁が外側に突き出ている窓の事になります。
出ている部分の形状(台形、三角、ハーフなど)と奥行きの広さを変えることができます。

メリット
インテリアなどを飾ることができるため、見た目がオシャレになります。
また奥行きがあるため、開放感があり、採光を取りやすくなるため、部屋が明るくなります。

デメリット
外気の影響を受けやすい為、夏は気温が上昇しやすく、冬場は寒さで結露が発生しやすくなります。

ルーバー窓

ルーバー窓とはブラインドのように、細かい板を少しずつ重なるように縦や横に並べた窓の事を言います。
水回りに良く使用されます。

メリット
半透明やすりガラスのルーバー窓の場合、外からの視線を気にせずに光と風を通すことができます。
また引き違い窓に比べて雨などが入りにくい物になっています。

デメリット
複数のガラス板やアクリル板を組み合わせているため気密性が低くなります。
またルーバー窓には鍵がない為、外からでも簡単に開けることができるため、防犯面が低くなってしまいます。

まとめ

窓には多くの種類がありそれぞれのメリット・デメリットについてみてきました。
窓は安全性、室内の快適さ、外観デザインの面いろいろなポイントになるために、複雑な要素が関係しています。
窓の特徴を理解しつつ、目的にあった窓選びをすることで明るく心地良い空間ができます。

次回は部屋ごとのおすすめの窓について紹介いたします。
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