生活に彩りを与える窓①
風や光を取り込むために必要な窓。しかし注文住宅では決めること多い為、なんとなくで決めてしまいがちなのが窓です。ですが窓はそれそれの形や大きさによって性能や家のデザインが左右される重要な要素になります!
そこで今回は複数回にわたり、窓について紹介していきます!
第1回目の今回は窓の量についてスポットを当てていきます。
家の窓の役割
まず窓の役割についてお話します。
窓の大きな役割は、
①家に光を入れる
②家に風を入れる
③外と家の中をつなぐ
大きく分けてこの3つになります。
①家に光を入れる
まず家に光が入らないと生活リズムが崩れやすくなります。人間には体内時計が備わっており、体内時計に大きく影響をしているのが「光」になります。
光の明るさで昼夜の変化を感じ取っているため、光が入らない部屋では体内時計のリズムが乱れてしまい、生活バランスが悪くなってしまいます。
次に光熱費が掛かります。暗さを解消するためには1日中電気をつけておく必要があります。また日当たりが悪いと冬場でも日光を取り入れることができないため、暖房器具の稼働時間が長くなってしまうため、光熱費の負担が大きくなってしまうのです。
②家に風を入れる
風が通ると換気されます。それによってカビやシロアリの繁殖を防ぐことができます。風通しが割と湿気が溜まってしまい、結露が発生してしまいます。そしてカビなどの人体に影響のある菌やシロアリやムカデなどの害虫が繁殖してしまいます。しかし風通しがよいと湿気が溜まることがありませんので、それらの防止になります。
また気密性が高い場合、柱などが湿気で傷んでしまい、住宅の寿命が短くなってしまうこともあります。
③外と家の中をつなぐ
窓があることで晴れた日の青空やそれぞれの季節の風景を楽しむことができます。
気軽に庭を行き来することや庭で遊ぶ子供たちを見ることができます。また帰宅しているときに窓から漏れる光が見えたらぬくもりを感じることができます。
このように生活に安らぎと彩りを与えるのも窓の役割です。
窓の多い家と少ない家
次に窓が多い家と少ない家のメリット・デメリットを説明していきます。
窓が多い家のメリット・デメリット
・メリット
まず窓が多い分太陽の光が入りやすくなることで、室内が明るくなります。
次に風の出入り口が沢山あると、風の通り道を多く作ることができ、風通しの良い家になります。
また窓を通して視線が抜けやすい為、家の中がより広く感じることもできます。
・デメリット
ガラス面が多いと外気の影響を室内に受けやすく、風通しがよいと熱が逃げやすくなってしまうので、家の省エネ機能は低くなってしまいます。
また外からも見えやすくなってしまうので、せっかくの窓を閉めたまま、もしくはカーテンを閉じたままにしてしまうケースもあります。
窓が小さい家のメリット・デメリット
・メリット
窓が少ない場合、そこから逃げいていく熱が少ないですので、省エネ性能の高い家になります。
また窓は小さなもので数万円、大きなものは十数万円ほどになります。窓が少ないと費用などを抑えることができるので、窓が最低限の家はコストパフォーマンスが高いとも言えます。
・デメリット
採光が少ないので、完成後の室内が思ったよりも暗く感じることが多いです。
また完成後に窓を取付するのは大変です。壁の補修などの新築工事の際よりも大きな手間が掛かってしまいます。
まとめ
「窓の多い家」と「窓の少ない家」メリット・デメリットについてみてきました。どちらか一方が良いわけではありません。重要なのは「バランスよく目的のあった窓を配置する」ことです。
窓の役割やプランと照らし合わせながら、なぜこの窓がここに必要なのかをプランナーさんに確認しながら、プランを作ってみて下さい。
そうするだけで窓のバランスの良い家にすることができます。
次回は窓の種類とそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。