夏、涼しい家をつくるには
近年、ますます暑くなる日本。夏を涼しく快適に過ごせる家づくりとは・・・。
涼しい家ってどんなおうちだろう?
現代の日本では、真夏の7月、8月だけでなく、9月に入っても日中は気温が高くなる日も多く、暑いですよね。
なかには、10月くらいまで暑い地域も。
だからこそ、家づくりにおいても「涼しい家」というのは大事なポイントとなってきます。
では、夏、涼しい家をつくるにはどうしたらいいんでしょう・・・
その答えは、
◯屋根と壁が熱を遮り、断ち、ためないこと(遮熱・断熱・蓄熱しない)
◯屋内を快適な温湿度に保つため、壁が呼吸していること(透湿・調湿)
この二つの条件がそろえば、猛暑でも一日じゅうエアコンをつける必要はありません。
「断熱」とよく一言で言いますが、夏涼しい家をつくるには断熱に加え、壁と屋根が「遮熱」し、「蓄熱」しないことが大切です。
お住いのお宅は、夜、日が落ちたのにエアコンをつけてもなかなか涼しくならなかったり、
寝ているときにエアコンが切れると暑くて起きてしまうということはありませんか?
それは、家の屋根と壁が、日が沈んだ後も日中の熱を蓄えたままになってしまっているから暑いんです。この熱を「輻射熱」といい、物質間で直接伝わる熱のことを指します。
たとえば夏に洞窟の中に入ると、扉があるわけではないのにひんやりして涼しいですよね。私たちの体に直接、まわりの岸壁の冷たさが伝わるからです。これが輻射熱です。
対して、エアコンは空気を冷やすことで屋内を涼しくしようとするもので、空気を介して私たちの体や家の中を冷やそうとします。これを「対流熱」と言います。
「対流熱」は、空気を介するぶんだけ輻射熱よりも弱く、物質の表面しか冷やすことが出来ません。
だから、冷やし続ける必要があり、エアコンが切れると暑いということになります。
夏、涼しい「0宣言の家」
夏涼しく冬暖かいことで評判の「0宣言の家」に使用している外壁材は
太陽の赤外線を反射し(遮熱)、
真夏の直射日光が当たっても表面温度は42度程度までしか上がらず、熱をため込みません。
さらに、2種類の断熱材によってこの熱の室内への進入を断ち切ります(断熱)。
しかも断熱材に使用するセルロースファイバーと、仕上げの漆喰が屋内の湿度までコントロールします(調湿)。
もちろん壁に使われている材料は湿気をため込まず、不要な分はちゃんと屋外へ逃がします(透湿)。
これが、「呼吸する壁」です。
実際に住まれている方から「夏は涼しいです」というお話をよく聞く0宣言の家。